歴代勝利馬
現在地方競馬の開催場は全国に19か所あり、盛岡競馬場を除きすべてがダートコースを使用しています。
長年互いに門戸を閉ざしてきた中央競馬と地方競馬ですが、交流元年と言われる1995年にJRAがG1レースとダート重賞の地方所属馬への開放をし、それに伴い地方競馬も交流G1の賞金を増やすなどして、中央競馬所属馬への門戸を開放しました。
これにより中央競馬・地方競馬関係なく全国の優秀なダート適性馬がその能力を発揮できる機会に恵まれるようになり、年々ダートレースのハイレベル化が進んでいます。
ダートコースのメリットは、芝よりも手入れが楽というだけでなく、砂の持つクッションのような感触から馬の脚にかかる負担も少なく、故障もしにくいという反面、雨の多い日本では雨の後の水はけが悪くなり滑りやすく、大変危険な馬場になることもあるというデメリットもあります。
スピードの出やすい芝のレースと違って、スピードよりもスタミナやパワーが要求される強い馬が勝つダートレース、以前は芝で勝てなかった馬がダートに回るというような2軍的な位置づけとして見られていましたが、近年は馬の適性判断という観点からもダート適性能力が高いため、ダート路線で活躍するという結果に繋がっており、地方交流G1の活発化によりダート競争の重要さと位置づけを定着させたとのではないでしょうか。
交流G1レース11のうち、地方競馬主催のレースは9レースあり賞金も4500万円から一億を超えるものもあって高い賞金設定となっていますが、歴代勝利馬を見るとほとんどがJRA中央競馬の競走馬となっており、中央G1レースへの地方所属馬開放は必ずしも成功したとは言い切れません。
少ない売上の中からダート競走の更なる飛躍を願って門戸開放した地方競馬に対して、海外への国際競争の門戸開放ばかりに目を向けるのではなく、中央競馬側からの地方への更なる交流の活性化を図らなければ、競馬界の発展もないでしょう。
ダート競争の発展化に貢献した地方競馬側に対し、今後中央側がどんな役割で貢献できるのか、これが競馬界における一つの課題と言えるでしょう。